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蔵書印・蔵書票をぺたぺた

2005 年 10 月 31 日 コメントをどうぞ コメント
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エクスリブリス押したところいままで、「蔵書印」というものを自分の本に対して捺するということはしていませんでした。
だって蔵書印といえば、図書館の本を借りると一番後ろのページに「○○図書」とか「○○図書館蔵書」とか、落款のようにぽんと押された印じゃないですか。
そういうものは個人でするようなものではない思っていました。
あのような味気ない方法で自分のだ!と主張するということろがなんだかなぁと。

資料館などで個人の蔵書を見て、「△△文庫」などという蔵書印が押されているのを見たことはありますが、これも資料として残すため、若しくはある程度数を持った収集家が貸し出しのためにやむを得ず、ということだと思っていました。

私は買った本は古本に出したりはしません。
古本を買ったりはしますけどね。
そして新であれ古であれ、出来るだけ本は綺麗に保存しておく性質です。
だから貸したりして、例えばちょっと読むのを中断するときに、栞など何もはさまず本を開いたまま裏返しにして置かれたりしちゃうと憤慨したりしちゃいます。
それくらい自分の本は(他人の本も)大事にします(あ、漫画は別ね)。

そういう風にある種潔癖とも思われがちな本に対しての扱い=「蔵書印」なんて捺しません。となっているのかもしれません。

ファミコンのカセットにお母さんが無理やりマジックで名前を書くようなもの。
貸し借りでトラブルがないようにやむを得ず印をする、そう解釈していたんですね。

でも、「「女プログラマってどうよ?」さん:蔵書票を作ってみたい」を読ませていただくと、実はそうじゃないと。

誰でもただ、管理とか抜きにして「自分のだよ」と示すために押すものなんだと理解しました。
本を愛するがゆえの、なんです。
なるへそ。
私は私で和紙で作ったオリジナルカバーをつけたりして、自分のだと主張していた時があります。
これは母親の影響なんですけどね。
独立して和紙が手に入らなくなったので現在は本屋のブックカバーという味気ないものですが・・。

そして。

蔵書票。

これって、西洋の蔵書印なんですねぇ。

□蔵書印とは
 蔵書印は、書物の所蔵を明らかにするために蔵書に捺した印影。
 
□蔵書票とは
 蔵書の表紙・見返しなどに貼り付けて、その所蔵者を示すための、印刷した小票。 書票。エクス・リブリス。

意味はほとんど同じですね。
そっけない蔵書印に対して、蔵書票ってすごくおしゃれ。
こうなると俄然自分の蔵書票、蔵書印をつくりてぇ!
という欲求にかられてしまうわけです。はい。

蔵書の片っ端からコじゃれた蔵書票もしくは蔵書印をぺたぺたして、よりいっそう本を愛そうではないか!と。ぺたぺたする仮定で懐かしい本をぺらぺら。いつのまにか夢中になってしまったり。
ってことを考えつつ。図案を考えておりました。

日本や中国にはもともと印鑑という文化があったため、本にも印を、という流れは自然だったのでしょう。
また、書物の形状が印を押すのに適していた。
対して西洋は主にハードカバーで固い紙。さらに印鑑という文化がなかったので、蔵書票として発達したらしいです。蔵書票は主に版画で、庶民ではなくて貴族階級のお金持ちが、職人や芸術家に作らせて刷った紙をぺたっと貼っていたらしいです。
現在は「紙の宝石」なんて扱いを受けていて、収集家もいるようですね。
自分の名前だけ入れるスペースのある出来合いの蔵書票が売っていたりするそうです。かなり高価なんだとか。
ふーん。
こういうものって、市販されているものよりもやっぱりオリジナルの方がいいですよね。
でもって、ありふれた画風はいやだなぁ。

たしかに蔵書票って結構魅力的。

下記リンクにあるように、限られたスペースにかわいい図柄がコンパクトにまとまっていて、それは魅力的です。収集家がいるのもうなずける。

蔵書票とは?
http://32.97.166.75/jpinet.exlibys/jpinet.exlibys/exlibris.htm

蔵書票
http://www.roman-no-izumi.com/exriblis.htm

蔵書票部ご案内
http://homepage2.nifty.com/chocopic/exlibris_info.htm

蔵書票の世界「EXLIBRIS 紙の宝石」
http://www.ss.iij4u.or.jp/~hamasan/yuyurakuraku/exlibris.htm

蔵書票あれこれ話
http://32.97.166.75/jpinet.exlibys/jpinet.exlibys/topics_m13.htm

商品5 蔵書票(exlibris・bookplates)
http://www.h3.dion.ne.jp/~antioso/page7_goods3/new_page_7-exlibris.html

Amazon.co.jp:本: 蔵書票の美小学館ライブラリー (116)
http://www.amazon.co.jp/exec/obidos/ASIN/4094601163/249-1436205-5377924

でもやっぱり自分で作りたいです。
祖父が木版画をやっていたので、心得は少々あります。
道具もあります。
でも、、、ちょっと時間がかかるし、和紙は新たに買わないと・・・。
蔵書が増えるたびに刷る、というのもそれはそれで愛着度が増すのでしょうけれど・・・。

ということで、蔵書印と蔵書票を融合させることにしちゃいました。
ともすれば味気ない落款のようになってしまう蔵書印。
それにデザインという蔵書票の特徴をいれて、さらに「EXLIBRIS」とい文字列を入れれば、ほら、蔵書票みたい。
時間のないときはぺたっと判子で、時間のあるときはお気に入りの和紙にぺたっと捺して本にぺたっと貼る。

これでいこう!
ということで、まずは判子づくりだ!
判子キットとか売ってるなー。うひぇ。高いな。
お、この季節、オサツを使った芋判ってのはどう?おいおい、そりゃ長持ちしませんぜ。
じゃぁ、け、消しゴムでやるか?
いや、PCで作れるスタンプ台不要のスタンプもあったぜ?かなり精密に作れるみたいだ・・・高いなこりゃ。
ええい!めんどくせえぇ。

プロに任せよう!
ということで図案だけ描いて、業者さんに頼んじゃいました。
なんか手作りという観点からはなれそうですが・・・まいっか。お手軽でいいじゃないですか。
デザインはオリジナルなんだし。

今回お願いしたのは、

有限会社大谷印舗さん
http://www.otaniinpo.co.jp/

こちら、なぜかというと、ものすごくやすい!
オリジナルスタンプ作成費用がすごくローコストで済むんです。
詳しくは↓。

【イラストゴム印】あなたのオリジナルスタンプをお作りします!
http://www.otaniinpo.co.jp/gom/illust_gom.html

なるほど。
印鑑やオリジナルのデザインでスタンプを作成するとき、面倒なのは版下(精密な図柄)の作成であって、
そこからの作業は版下さえしっかりしていればそんなに面倒ではないのだそうです。

なのできちんとした形式でルールに沿って版下があればそれをもとにすぐに作れますよと。そういうことだそうです。

メールでの問い合わせににもすぐに丁寧にお答えいただき、かつ注文が確定してからはすぐに作成していただいたりで、本当にお世話になりました!
また何かオリジナルのスタンプを作成する時にはお願いしようと思います。

さてさて、そうして出来上がったのが写真の判です。
まあ、芸がないというかなんと言うか、マスコットキャラクターの
「のんちゃん」に手書き風の「EXLIBRIS」をいれて、周りになにやら意味深な文章をあつらえただけ。

なるべくシンプルに!
でもって誰を示すのか分かるように!
って考えたら「のんちゃん」が出てきました。

いいのいいの。

さて、出来上がりですが、これまた精密!
思った以上の出来のよさに満足です。
文字も10ポイントくらいだったのですが、ぜんぜんつぶれてないし。すばらしい!

判子はこんな感じです。

判子と押したところ

 

周りの文章は私のMotto。
ってか教訓かな?

I’ll become an alien in a native language.

と描いてあります。
好きな言葉は「海老で鯛を釣る」なんだけど、モットーとなるとこれになります。
プライベート用の名刺にも書いてあったりします。
意味は、

「自国語の中で外国人のように語れ」

もとはフランスの哲学者ジル・ドゥルーズの著書の中で、「マイナー文学」について語られた文脈で、
それを引用させてもらっています。

「文学とは、母国語の中で異邦人のように語ることにほかならない。」

という言葉で、この意味するところは

「彼」とは誰か。亡命者だ。亡命者とはなにか。自らの意志で、「国」の「外」へ出るものだ。三十年前、この国と戦った「彼」は、いまも、「外」に立って、戦う。「外」に立つものだけが、「内」の矛盾を見出すことができる。

だったと思います。
原文は

This means that a great writer is always like a stranger in the language in which he expresses himself, even if this is his mother tongue.

かな?

大学のとき、一般教養で社会学をとったのですが、この授業がものすごく面白く、一番印象的だったので覚えていました。
常に物事を多角的に見るためには、内部にいてはならない。外部にでて見て初めてその構造を客観的に見ることができるのだ。そしてその悪に対抗しうるのだ。
という考えが軸だったと思います。
外部に出て、対抗する組織を作ってしまうとその組織の内部に内包されてしまうので、常に孤独でなければならない。というパラドックスの注釈付でしたけど。

これを自分なりにアレンジして、語るだけでなく振舞いなさいと。
そういった意味でインチキな英文を作ったらこうなりました。

なんか、蔵書印、蔵書票にもぴったりな感じがしません?あれ?しないかな?

先日の記事でヨーロッパの紋章にはMottoが入る、という話をしましたが、紋章だと英語だけでなく、ラテン語とかも使うんですよね。
ラテン語は分からないし、そもそも紋章の方は下部のスクロール(巻物)にちょろっと書く短いMotto。
「愛と家族と平和」みたいな。
それじゃあ、私のMottoは長すぎる!ということで蔵書印(票?)に載せておきました。

うおーし。これでぺたぺたしまくるぞー。
秋の夜長。
読書にふけよう。
(その前に本棚ふやしてぇ。)

仕方なく中表紙に

この記事は下記のBlog様にトラックバックさせていただいています。

xiaoxiaさま女プログラマってどうよ?:蔵書票を作ってみたい

カテゴリー: 未分類 タグ:
  1. 2005 年 10 月 31 日 16:18 | #1

    これか!
    これですか!

    私も頼んじゃおう。と思います。
    後一歩で消しゴム買いに行くとこでした(いやまじで)
    いいとこご紹介下さってありがとうございます☆

  2. 2005 年 11 月 1 日 10:49 | #2

    ふふ。これです。
    消しゴムイイじゃないですかー!
    劇画チックマー君お願いしますよ!
    でもこちらの大谷印舗さん、すごくいいですよぉ。
    本当にお勧めです。はい。
    例の物は明日のエントリーです^^

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