ペットの写真撮り方講座を受けちゃいました
といっても「TOKYO PET SHOW 2006」Canonブースのイベントなんですけどね。もう2週間程前のお話になります。
Canonさんのブースにはペット撮影用のアイテムが多数あって、そこで自分のペットの写真を撮ってもらうことも可能でした。ちょっとしたペット用の写真スタジオみたい。
ブースの中央にはプロジェクタと20脚弱の椅子があって、そこでペットの写真の撮り方セミナーを定期的に開催していました。
ペットの撮影テクニックセミナーと題して、福田豊文さんという動物写真家の方を講師に迎え、30分ほどペットの写真のとり方についての講座でした。
基本的にですね、Cannonのブースということで、何が目的かというと、NEW Eos kiss Digitalの宣伝な訳ですが、そんなに宣伝ばっかりではなくて、コンパクトカメラでも充分応用の利く内容の濃いものでした。
講師の写真家福田さんは、本当に動物の写真をとるのが好きなんだなぁと伝わってきて、ほのぼのとした気持ちになれました。
ここでちょっと講師の写真家福田さんのプロフィールを。
キヤノン:TOKYO PET SHOW 2006より抜粋
セミナー講師
福田 豊文 氏
1955年、佐賀県生まれの動物写真家。
1996年、ストックフォトライブラリーU.F.P.写真事務所を設立。
現在はおもにイヌやネコの撮影で活躍中。
ライフワークは、有明海周辺の生物たち。最近は、動物園の動物たちにも関心を持ち、斬新な視点で撮影を続けている。
U.F.P.写真事務所の主な作品に「イヌに遊んでもらう本」「ネコに遊んでもらう本」「Hound Dogs」(河出書房新社)、「イヌの言葉がわかる本」(経済界)、「子犬の図鑑」、「ヤマケイ・パピーブックス」(山と溪谷社)、「イヌのいいぶん、ネコのいいわけ」(福音館書店)などがある。
福田の作品には、「う・ん・ち」「どうぶつえんであそぼ・ぞう.きりん.らいおん.かば.とら.こあら」(福音館書店)がある。
だ、そうです。結構、例としての写真がいいものばかりだったので、研究のために写真集の1冊でも買っていいかなぁと思いました。
以下、これは使える!と思ったテクニックなどを紹介します。
・連続シャッター
走っているペットを写真に収めようとしてもどうしてもピンぼけやフレームからはみ出したりしてしまいがち。であれば、連続シャッター機能を使って、あえて「決め撃ち撮り」はやめて、乱れ撮りしたものから良いものを選ぼう!というもの。宙に浮いているような思わぬショットが撮れることもあり、躍動感のあるシーンに特に有効。
まあ、これはNEW Eos kiss Digitalのような高機能の一眼レフカメラなどには標準の機能でしょうが、コンパクトデジカメでは厳しいですよね。
でも、やっぱりデジタルの良いところは、フイルムを気にしなくてよい点。メモリが少なくても気に入らない写真は削除すればいいわけですから、臆せずどんどん連続して撮るのはやっぱりいいと思います。
・流し撮り
連続シャッターをしない場合、被写体の動きに合わせてカメラを移動しながら撮ることで、ピントを合わせることができる、という撮り方。走っているペットに標準を合わせたら、そのまま体を視点にして回るようにカメラを動かし、ファインダーは常にペットを中心に捕らえながら。
そうすれば、ペットの進行方向のブレがない写真が撮れます。
上記、「走っているペット」の写真を撮る際は、写真を撮る係りのほかに2名いると効率よく撮れます。
1人はペットを待機させ、30メートルほど離れてもう1人がペットを呼ぶ。
写真を撮る係りはその中間点あたりに待機して上記方法で写真を撮る。
ほとんどのペットは呼べば呼んだ人に一直線に走っていきます。あらかじめ走るルートがわかればそれだけ写真に撮りやすいです。
また、一直線に走る、ということは、リードを放しても特にトラブルがないと考えられます。もちろん、しつけをきちんとしている、周りに人がいない、ドッグラン、私有地など、法的にリードを放しても良い場所に限りますが。
・あえて逆光でとる
逆光でとると、ペットの輪郭の毛がその逆光によってキラキラ光り、風景から浮き上がらせてくれます。
また、背景が明るく飛ぶことで、いっそうペットの存在感がアップします。
非常にプロっぽい写真がとれること間違いなし。
しかし、デメリットとして、その分ペットの顔が暗くなってしまいます。逆光だから仕方がありません。
だからといってフラッシュを焚いてしまうと、被写体に均一に光が当たってしまい、不自然でのっぺりとした顔になってしまいます。
その対策として使うアイテムが、『レフ版』。
レフ版とは反射板のことです。光を反射させて被写体に当て、逆光で暗くなった部分を明るくします。これがあるとないとでは大違い。
レフ版はただの光の反射ではなく、乱反射なので被写体に自然な凹凸を 見せてくれます。自然な明暗がつくので、立体的に撮れる効果があります。
レフ版は別に市販のものを買わなくても、ダンボールに一度くしゃくしゃにしたアルミホイルを貼り付ければそれで代用できるので、作っておくことをお勧めします。
・室内撮影 ISO感度
室内で写真を撮る時もレフ版を使うと効果的です。
あえてフラッシュを焚かずにレフ版を使用することにより、より自然に近い色合いにすることができます。
ただしやはり室内だと自然光がないため、暗めに写ってしまいます。また、フラッシュを焚かないと手ブレがどうしても起こりやすすくなります。じっとしていられないペットならなおのこと。
その対策として、ISO感度設定を上げる、という方法があります。ISO感度を上げると、一度に取り込む光の量が多くなるので、暗所での撮影に有利です。同時に手ブレも少なくなります。しかし反面、どうしてもノイズが混じり、ざらついた写真になりがちです。でも、最近の高機能デジカメではISO感度を上げたとしても、気になるほどのノイズが混じることはほぼないそうです。これは使わない手はありません。ISO感度の設定はほとんどのデジカメに設定項目があるはずなので、室内の撮影では意識的に設定することをおすすめします。
そこでひらめきました。いつも黒いシェルティの梅若を撮ると、どうしても顔が暗く写ってしまうんですね。じゃあ、コイツを撮る時はいつもISO感度を上げてやろうと。で、撮った写真が左の写真です。幕張メッセいの会場内で、ISO感度を400相当に設定して撮ってみました。顔の凹凸がきちんと出るほどになりました(写真はPC上での補正はしていません)。うーん、これは使える。
・背景の工夫
これは構図の問題なのですが、どうしても、ペットを真正面から、そして背景は、後ろに壁があったら壁に対して真正面に、と撮ってしまいがちです。
でも、ちょっと工夫して壁に対して斜めにとることで、背景に奥行きがでて、リズム感のある写真にはやがわりします。
・正面ばかりでなく、背中を撮ってみる
また、どうしても表情を撮ろうとしてペットの正面、顔などを撮りがちですが、たまには背中方面から撮る、というのも面白いとのことです。尻尾の方向とか、耳の倒し方とか、後ろ足のしぐさとか、そういうところからペットの考えていることがにじみ出る構図、というのも、何気ない日常をあらわすのに有効な手段です。
・ポートレート
とは言っても、やっぱりペットを真正面から写真に収めておきたいですよね。ポートレート。
しかし、鼻の長い犬などは、どこにピントを合わせればよいのでしょうか?
オートフォーカスでピントを合わせると、深度が浅いのでどうしてもどこかがボケた写真になってしまいます。こういうときは必ず目にピントを合わせるのポイントだそうです。どんなときでも「顔の表情」をしっかり撮りたいときは、目にあわせる。これは基本だそうですよ。
ってな感じで。結構覚えておくとためになることばかり。しかも簡単に実践できるんですから、やっぱりプロの方ってすばらしいなぁと思いました。
最近のコメント